ベトナム・カンボジア・タイを巡る14日間の旅行記(2019)パート3(カンボジア編)の「その2」でございます。
パート1(あらすじ編)・パート2(ベトナム編)は、以下の記事からぜひ読んでみてください。
カンボジア編はその1から続いております。
ご覧になっていない方はこちらから↓どうぞ。
カンボジアで巡った観光スポット(続き)
5泊6日のカンボジア編。
前半に続いてカンボジアの歴史をたどる旅は、ここからが本番でした。
タビナカさんは行きたい日の前日に予約してもスムーズに対応してくれて、とっても利用しやすかったです。ガイドさんもみんな優しくておすすめ。
①キリングフィールド
アンコール遺跡のツアーで、あまりの暑さにぶっ倒れていたエムさんの体調も回復してきたのでまたまたツアーに参加!
ホテルへお迎え→①キリングフィールド&②地雷博物館→③ワット・プリアン・カオサイ→④ベンメリア遺跡→⑤ガイドさんイチ押しの夕日ポイントへ→ホテルまで送迎
料金:3,100円(1人あたり)
※本来このツアーには「ベンメリア遺跡・夕日鑑賞」は含まれていませんが、当日ツアー参加者がわたしたち姉妹2人だけだったのでガイドさんが追加してくれました。
タイミングとガイドさんとの相性が合えば、そんなこともできちゃうかも知れません。
この日案内してくれたのも20代後半ごろの若いお兄さん。
とても勉強熱心な方で、日本語以外にも英語や中国語をマスターして観光業でバリバリ稼いでらっしゃいました。
イタリア語も勉強中と言っていて、勤勉さにビックリ。見習わなくては。
そんなお兄さんはカンボジアの歴史にも詳しく、キリングフィールド内でも歴史を詳しく説明してくれました。
キリングフィールド(処刑場)について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
あくまでも当時の話ですがガイドさん曰く、カンボジアの学校では過去の歴史を詳しく教えておらず、ポル・ポト政権時の悲惨な出来事などは知ろうとした人しか知らないのだとか。
そもそも貧しくて学校に行けない子どもたちも多くいます。
「だから僕は勉強する。もっと知りたいし、もっと子供たちに伝えたい。この国は変わらないといけない。」
そう話してくれたガイドさんの熱い眼差しは今でもしっかり覚えています。
(個人情報の観点から、ガイドさんのお顔は伏せておきます)
キリングフィールドに祀られている頭蓋骨は頭部が陥没しています。殴り殺された証です。なんとも恐ろしい…。
カンボジアがポル・ポト政権下だったのは、いまからたった40年と少し前の話。
悲しい歴史を乗り越えて、ようやく民主主義のスタートを切ったばかりの国なんですね。
とてもじゃないけれど、写真を撮る気にはなれない場所でした。
②地雷博物館
カンボジア内戦時に大量に埋め込まれた地雷。
駆除が始まって30年以上が経ちますが、未だに調査しきれていないエリアが多く残っているそうです。
実際に地雷が仕掛けられている現場を模倣して展示してあります。
写真の中央あたりに針金が張ってあるのが分かりますかね?これに触れるとドカン、だそうです。(写真のは手榴弾)
実際に使用されたものと同じ地雷もたくさん見れます。
博物館の入口には背丈ほどもある大きな爆弾がズラリ。
地雷博物館は、かつて少年兵として地雷を埋める側だったアキ・ラー氏という方が撤去した地雷を集めて展示しているそうです。
戦争の恐ろしさを肌で感じる場所。
カンボジアを訪れたら遺跡観光だけでなく、ぜひ多くの方に足を運んでほしい博物館です。
③ワット・プリアン・カオサイ
ここはアンコールワットが作られるよりも以前に建てられた寺院で、レンガで作られているのが特徴的。
なんだかベトナムで見たミーソン遺跡に近いような雰囲気を感じました。
市内でも数少ない、超!古い寺院らしいです。
④ベンメリア遺跡
エムさんが熱中症になり、アンコール遺跡群をまともに観光できなかった…という話をガイドさんにしたところ。
「きみたち2人だけだし、遺跡見る?」
と提案してくれました!優しい…ありがとう。
ってなわけで急遽訪れたのが「ベンメリア遺跡」。
天空の城ラピュタのモデルにもなったと言われている場所です。
大きく崩壊しているカ所が多い遺跡で、ツタやコケがびっしりな感じとかラピュタそのもの。
いまにもロボット兵が出てきそうです。
頑丈なツタに掴まれちゃったり。
木の根っこでブランコもできちゃいます。
※どちらもガイドさんに許可をいただいています。時が経って今はNG行為だったらごめんなさい。
自然に囲まれている影響からか、アンコールワットよりもだいぶ涼しく観光できました。
人によってはベンメリア遺跡が一番好きって人もいるらしいですね。
ちなみにエムさんもそう言うとりました。
神聖な空気が漂っていてわたしも好きな場所です。
⑤ガイドさんイチ押しの夕日ポイントへ
夕日も全然見れなかったんだよね~っていう話をしたら、優しいガイドさんがまたまた気をつかってくれました。ありがとう!
地元の人しか知らない夕日スポットだそうです。
大地までオレンジに染まってとっても綺麗でした。
お世話になったガイドさんへ、気持ち多めにチップをお支払いさせていただきました。
さいごに「きみたち良い人で良かったよ。またカンボジア遊びに来てね。」と言ってくれた。
ガイドしていると嫌な人に出会うこともあるんでしょうか…。がんばってほしい。
またぜったい行こう。
お土産屋さんへは徒歩で
そんなこんなでツアーはほとんど遺跡を巡って終わってしまったので、自分たちの足でお土産屋さんも回ってきました。
日本人が行きやすいお店あったのでご紹介。
い草を使ったおみやげがたくさんあります。
コースター・サンダル・小物入れなどなど…。
日本人が立ち上げたお店で、カンボジア女性の自立を支援している団体だそうで。
お土産も買えて、現地の方の応援にもなるっていう一石二鳥のお店です。
とても綺麗な店内で、異国の地でも入りやすい店構えでした。
こちらもオールドマーケットにあるお店で、カンボジア在住の日本人の方が経営されているお店。
石鹸や肩こりに効くクリームなど、オーガニック素材でできたボディケアアイテムがたくさん!
オーガニック製品ではありえないほどお安い。石鹸ひとつで1ドルとか。
日本じゃまずあり得ません~。
なによりも「カンボジアの人々に雇用を与えたい」という創業者の女性の想いが素晴らしいです…!
ぜひお店のホームページでチェックしてみてください。
どちらのお店も日本語で商品の説明書きがあったり、内装も華やかで居心地が良い感じ。
海外でのお買い物に慣れていなくても安心して居座れます。
こちら「クルクメール」で購入した、旦那さんへのおみやげ。
肩こりとかに効くハーブの塗り薬です。
入れ物もカワイイ。
現地の露店とかだと値段表記が無くて、お店の人と交渉するのが基本だったりするのでドッキドキします。そういうのが苦手な方はぜひ。
最終日は飛行機の時間まで映画を観る…
最終日は時間が余ってしまったので、暇つぶしに映画館に行ってみました。
中はけっこうガランとしていてなんにもない。
映画館のシステムはわりと先進的で、日本とそう変わりなかったと思います。
クメール語の字幕が入った&英語の音声で観た映画は…タイトルすら覚えていません爆
涼しい中でのんびりできたし良しとしよう。暇はつぶせたのでオールOKさ。
もう一度、ツアーなしでアンコールワットに挑む
ツアーで2回訪れた、アンコール遺跡群。
エムさんは熱中症で倒れてたし、アンコール・チケットがあと1回分残ってる。
これはもう一度アンコールワットに行くしかない!ってことで、姉妹だけで大冒険してきました笑
行きも帰りも配車アプリ「grab(グラブ)」を活用してトゥクトゥクで移動。
お察しの通り、ひと悶着ありました。
その話は後ほどするとして、ツアーなしで自由に遺跡のなかを探検するのも楽しかったです。
一度ツアーで行っているから見どころも分かってるし、我ながらナイスなプランでアンコールワットを満喫できました。
いろいろ写真を撮ったりして。
日取りが良かったのか、ツアーで行ったときよりも観光客が少なくてのびのびと見学出来ました。
ツアー・トゥクトゥク勧誘が凄まじい(笑)
日本人の観光客丸出しの二人組は、かっこうの餌食になります。
言い方が悪いですね。現地の方からすると「良いお客さん」に見えます。
アンコールワットの遺跡に入る前には、トゥクトゥクのドライバーさんやツアーガイドさんがズラリと待ち構えていて、ひっきりなしに声をかけてきました。
「ツアー安いヨ!案内するヨ!」
と日本語がお上手です。たまに韓国語とか中国語で話しかけられたりして、ここでもみんな語学が達者だなあと感心してしまいました。
はっきり断らないといつまでもついてきてしまうので気を付けてください。
カンボジア事件簿
さて、旅の醍醐味といってもいい、ちょっとした「事件」。
ベトナムではそこまで困ったことは起こりませんでしたが、カンボジアではいろいろとありましたよ、事件が。
今となっては笑える事件簿をご紹介していきます。
①33c0mずっと腹を下す
カンボジア編その1でもすでにご紹介しているものの、もう一度言わせてください。
ずっとお腹が下ってたんですよ。いやー大変でした。
※写真はイメージです
ごはんはイマイチだし、食べれそうなパンとか食べても出るものが全部水っぽい。(汚くてすいません)
お腹が弱い方はぜひお薬を持って行ってください。
コーラとか炭酸水でなんとかしのいでました。
体に合うごはんが食べられるって素晴らしい事や。
②エムさん熱中症になる
こちらもその1からずっとお伝えしてきた話ですが、もうほんと暑さには要注意です。
遺跡の真ん中でエムさんが座り込んでしまったときはどうなることかと思いました。
えー!!!!って感じです。アワアワ。
日本だったら別にパニックになったりしないんですけどねぇ。
タビナカで頼んだツアーガイドさんが、すぐにお水とかタクシーとか手配してくれてとっても頼りになりました。
初めての遺跡巡りはツアーで行っといてよかった~とつくづく思った話。
③トゥクトゥクが捕まらない
東南アジアで観光するなら絶対に知っておきたいアプリ「grab(グラブ)」。
アプリでいとも簡単にトゥクトゥクを呼べて、カードで支払いも済ませられるめっちゃ便利なアプリなんですけども。
どれが自分らで呼んだトゥクトゥクなのか分からないって問題が!
どういうことなのか?
ようするに遺跡の前でトゥクトゥクを待ってると、いろんなドライバーさんがめっちゃ声かけてくるんです!
※写真のドライバーさんのことではありません。
「いや、うちらgrabで呼んでますんで。」
って言っても全然聞いてない。
「乗ってきなよ!」の一点張り。
英語も日本語もあまり通じていないようだし、勝手に値段交渉してくるし。
自分たちで手配したドライバーさんが来るまでちょっと怖かった…。
④虫がすごい…
虫の問題もムシできません。
まずハエがすごい。わたしたちが泊まったホテルはそれなりにいいところを選んだつもりでしたが、それでもご飯を食べるフロアに行くとハエがすごい。
ハエを追い払う周波数?を放つアプリとかインストールしちゃったくらいにすごかったです。
(効果はイマイチでした)
あと驚愕したのは、ホテルのビンにもいっぱい虫さんがいたやつ。
※写真はイメージです
そのビンから、ちいちゃい虫が、いっぱい…。
エムさんが絶叫してました。
ちいちゃい虫に怯えるヤワな日本人ですいません。いやーでもあれにはビビったです。
⑤物乞いはスルーして
事件簿というか、軽く衝撃たったのがこちら。
遺跡の入口近くには、物乞いをする子どもたちの姿がありました。
お金じゃなくても、お菓子とかをおねだりしたりちょっとしたお土産っぽいもの(絵はがき)などを買ってほしいと声をかけてきます。
ツアーガイドさんからは「無視してくださいね~」と案内されました。
一見ひどいことのように感じますが、ここで観光客から稼げることを学んでしまうとまっとうに働く道を放棄してしまうことに繋がるのだとか。
発展途上国ならではの体験。心にぐっときます。
⑤高額紙幣の使いどころに注意
日本だと、基本的にはどこでも1万円札が使えますよね。
でもカンボジアでは、小さなお店や屋台などではお釣りが足らなくて高額紙幣は使えないことが多いそう。
わたしがツアー中に行ったレストランで、うっかり細かいお金を持っておらず…
100ドル札で大丈夫か聞いてみたら「ちょっと待ってて…」と言われてしまいました。
結果的には使えたんですが、けっこう渋い顔をされてしまった…笑
シェムリアップ中心街のレストランやお土産屋さんなら問題ないかと思います。
⑥チップってどーすんの問題
チップの文化がない日本人が困る問題…。
いったいいくら渡せばいいのん?
っていうのはけっこう迷いました。
1ドル札は今もってないし…かといって5ドルじゃ多い気も…どーしよ?みたいなシーンが何度か。
その流れで、現地の人々もチップあるのが当たり前っぽい感覚があるそうです。
だいたい0.5ドル~1ドルが相場。
レストランとかでサービス料がすでに含まれているお店は支払う必要はなし。
でもベッドメイキングとか、マッサージとかは払うのが一般的。
あとホテルのボーイさんとか、ツアーガイドさんとか…、
とか考えてると、もう後半は正直めんどくさ!っとなりました笑
ツアーガイドさんがボソっと教えてくれた情報で、現地ではアジア人よりもヨーロッパの観光客を相手にした方が儲かるとも言われているそうです。
欧米の方たちはサービスすればチップいっぱいくれるからね。なんかごめんって感じ。
発展途上国の現状を目の当たりにした旅
そんな感じで、これからぐんぐん豊かになっていくであろう国・カンボジアの巻はこれにて終了です。
仕事を選べる自由・観光できる自由・学べる自由など、自分の置かれた環境がいかに恵まれているのかを再確認させてもらった貴重な時間でした。
今をありがたいと思って、生きないとなぁ。
お次はこの旅ラストの国、タイへと移動です!
トランジットを挟んで最後の国、タイへ!
格安航空券で旅をしている都合で、シェムリアップ→タイのバンコクへの移動はトランジットがありました。
シェムリアップ→ベトナム(ホーチミン)→バンコクと経由して移動。
ホーチミンでの待ち時間は…なんと10時間!!
エムさんと「止まり木(空港内で落ち着く椅子を見つけてはくつろぐこと。勝手に命名)」を移動しながらなんとか乗り越えました…。
ホーチミンのタンソンニャット空港には、休憩できるブースがありまして。
これ。その名も「sleep zone(スリープゾーン)」。仮眠施設ですね。
中はこんな感じです。
1時間で1人7ドル(約800円くらい。カード払いOK)
中にはコンセントもあります。
鍵もしっかりかかるし安心して寝れるスペースではあるんですが、防音ではないので空港内のザワザワは丸聞こえです。
アイマスク&ヘッドホンとかあればもっと快適に寝れたかなぁ。
ベッドはけっこう硬め。わたしは神経質なほうなのであまり熟睡はできませんでした。
どこでも寝れるぜって人にはおすすめです。
こちらのサイトから事前予約もできるらしいです。気になる方はチェックしてみてください。
次のタイの旅もいろいろあったなぁ…。ぜひ続きもご覧ください。