進撃の巨人ワールドにドハマりしている主婦です。
2021年、11年間続いていたストーリーに幕を閉じた「進撃の巨人」。
わたしのように、完結間近になってから新たにハマり出したファンも多いようで。
進撃の巨人のスピンオフ作品として発売されている「Before the fall」の内容が気になっている人も多いはず。
ということで、「Before the fall」を全巻読んでみてわたしが感じた見どころをまとめてみました!
実はネット上だと「つまらない」なんて声も聞こえる作品、、、結論から言うとわたしは楽しく読めたので、ぜひ参考にしてみてください。
※多少のネタバレを含みます。
「Before the fall」ってどんな漫画?
進撃の巨人スピンオフ作品「Before the fall」は、2011年に小説版が発売されたのちに漫画化し、全17巻で完結しています。
小説も漫画も、原作の作者・諫山創先生とは別の方が執筆を担当している作品です。(小説原作:涼風涼先生・漫画:士貴智志先生)
原作とはまた違った、独特な巨人の描写がイイ感じに気持ち悪くてそそられます!
ハンジさんが喜びそう!
ストーリーのあらすじ
舞台は「進撃の巨人」の物語がスタートする約70年前、ウォール・マリアが破られる前の世界を描いているストーリーです。
「Before the fall」も「壁が陥落する前」ってことらしいです。
人間が巨人に対抗する唯一の手段である、立体起動装置&ブレードが誕生するまでの過程を描いています。
巨人が吐き出した死体の中から辛うじて誕生した主人公「キュクロ」を中心に、巨人討伐を目指す人々たちの挑戦がメインのお話。
70年前の試行錯誤が原作の壮大なストーリーに繋がっていると思うと胸アツ!です。
「Before the fall」の見どころをまとめてみた
原作で立体起動装置をフル活用しているところを見ると「Before the fall」でなんやかんやあって上手くいったんだろうな~と想像はつきます。
じゃあどんなところが見どころなのか?
わたしが感じた「Before the fall」の面白かったところを解説していきます。
①立体起動装置ができるまでの過程が面白い
ストーリーの根幹なので当たり前っちゃあ当たり前なんですが、立体起動装置を開発するまでに至った経緯が細かく描写されていて面白かったです。
そもそも巨人の弱点すら分からない状況からスタートして、開発者や兵士の意見をまとめて少しずつ形になっていきます。
立体起動装置がないってことは、もちろん使いこなせる兵士もゼロ。
それまでは筋肉モリモリマッチョマンの兵士が調査兵団に所属するのが当たり前だったのに、立体起動装置を導入すると常識が変わっていきます。
身軽で瞬発力のある兵士の方が向いてるってことになってくるんですね。女の子とかね。
巨人を殺すなんて奇跡が起きないと無理!と思われていたところに、人類が勝てる可能性を見いだせたりとか。
立体起動装置の開発が進むことによって、壁内の状況に色んな変化が起こっていく様子が見どころです。
②壁内の派閥争いが面白い
壁内で起こる派閥争い系の揉め事も見どころのひとつ。
ウォール教みたいな宗教団体だったり、反体制組織とか。憲兵団の内部争いや貴族同士の権力闘争とかも盛り込まれています。
原作には表現されていない地下街と地上との繋がりなども描かれていて、「進撃の巨人」の世界観を深堀りできるポイントが多かったです。
兵器や武器を開発するための都市「工業都市」の存在はナイスアイデアだと思いました。
工業都市を中心に、ひと悶着あるシーンは「Before the fall」ならではの設定で面白いくだりです。
③恋愛要素が強め
原作でもふんわりした恋愛表現はあるにしろ、あまり露骨なのは多くない印象ですよね。(それどころじゃない状況って気もするけど)
その点「Before the fall」だと乙女心をくすぐる恋愛要素がちょいちょい盛り込まれている感じがしました。アラサーが何言ってんだか。
まあヒロインの女の子・シャルルが見るからに「ザ・ヒロイン」って感じなので、逆に色恋がない方が不自然になっちゃうかも知れませんね。
過酷な巨人ワールドでも、普通に恋愛しているキャラクターが描かれているのは見どころのひとつかと思います。
主要キャラクター
「Before the fall」で登場する主要キャラの特徴をご紹介しておきます。
シャルルかわいい!ベルサイユのばらに出てきそう!
主人公:キュクロ
臨月の母親が巨人に食われて、吐き出されたのちに死体から誕生するという超悲惨な生まれ方をした主人公です。
出生の経緯から「巨人の子」と呼ばれ、13歳まで檻の中で生活していました。
言葉を覚えたのも最近なので、漫画の中ではカタコトっぽい表現で描かれています。身体能力が抜群で新しい立体起動装置を使いこなせた最初の一人。
シャルル
キュクロが捕らわれていた屋敷のお嬢様。キュクロに言葉や世界の状況などをいろいろと教えてあげました。
ザ・ヒロインって感じの子で見た目どおり弱々しいところも多いですが、行動力があって頑張り屋さんです。
超美少女で人気者のようです。かわいい!
シャビィ
シャルルの兄。個人的には「Before the fall」で一番顔がイケメンだと思う。現実主義で冷酷な部分もありますが、彼の立場を考えると仕方ないよね~と思うところも。
彼も身体能力が高く、剣の腕前は一流です。頭もキレる。若いのに策略を立てるのがお上手。
カルディナ
一見女の子みたいですが、貴族の息子。頭が良くて立体起動装置の開発に役立つ情報をまとめたり、兵士の訓練メニューを考えたりできる子です。
原作でいうとアルミンみたいな立ち位置と言えば分かりやすいかと。
縦ロールの髪型がすごい気になる…。作中で誰も突っ込んでなかったので、きっと70年前の巨人ワールドでは良くあるヘアスタイルだったんだな。きっと。
ホルヘ
人類で初めて巨人を倒したことのある「英雄」として知られています。キュクロのお父さんもかつてはホルヘの部下として調査兵団に所属していました。
ホルヘたちが巨人を討伐したときのストーリーも描かれています。
作中では訓練兵の教官という立場で立体起動装置の開発に携わっていきます。
カルロ
ホルヘの息子で、調査兵団隊長。キュクロのお父さんとは同期です。キュクロの悲惨な生誕に立ち会っていました。
時代背景なのか、お父さんを尊敬しているのか…ホルヘのことは「親父殿」と呼んでいます。
アンヘル
立体起動装置の初期型を開発した発明家。物語の序盤では、とあることがきっかけで行方知れずになっている状態です。
けっこう重要人物なので多くは語らないでおきます。
ゼノフォン
アンヘルと一緒に立体起動装置を開発した発明家のひとり。工業都市で工房長を務めていて、周りから一目置かれる存在の職人です。
見た目に悪役オーラを感じますが良い人です。
原作と登場キャラクターのつながりは?
「進撃の巨人」の70年前の作品と聞いて、原作に登場するキャラと遠い親戚とかだったらワクワクしちゃう!と思った方はわたしだけではないはず。
でも残念ながら「Before the fall」では原作キャラとの繋がりを匂わせるようなストーリーはありませんでした。
あくまでも立体起動装置の開発や、それに伴う状況の変化を描いている物語だと思います。
原作キャラの裏話的なものが知りたいと思っている方はがっかりしちゃうかもしれません。
「進撃の巨人」原作との違いは?
「進撃の巨人」の世界観は一緒でも、表現の仕方には違いを感じたところがありました。
巨人の表現
冒頭でもちょっと紹介しましたが、原作の巨人とは気持ち悪さの質が違う感じがします。筋肉の表現というか、質感というか…。
ぶっちゃけこれが苦手で読めないって人がけっこう居そう。(わたしの友人がそうでした)
あと原作だと夜の間は巨人の活動が弱まるって設定だったと思うんですが「Before the fall」の巨人さんはいつもお元気です。
雨が降ると巨人に見つかりずらくなるって設定も無かった気がする…。
ストーリーの都合で変更したのでしょうか、気になる人は気になっちゃうかと。
説明シーンが多い
すでに実用化されている立体起動装置の話なので、原作のようなハラハラ・ドキドキの展開は少ないと思います。(あくまでも個人的な感想です)
結末が分かってることに対して、より理解を深めていくストーリーです。
口コミで「つまらない」と書かれてしまう原因はココにあるんじゃないかな~と感じています。
話の性質上、説明シーンが多い気もするので飽きてくる人がいてもおかしくはない、かと。
「Before the fall」は世界観を深堀りしたい人におすすめ
とはいえ、壁内を中心としたストーリー展開や派閥争いなど「進撃の巨人」の世界観をもっと知りたい!と知識欲が駆られる人にとっては楽しめる作品なのではないかと思います!
わたしは「Before the fall」を読み終わったら、また原作を1から読み直したくなる巨人ループにハマってしまいました。
興味が湧いたらぜひ手に取ってみてください。
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