ついに完結しちゃいましたね、、進撃の巨人。
もう物語の新しい展開を見ることができないなんて、、モーレツに寂しい。
巨人ロス気味のアラサー主婦、33c0m(ミサコム)です。
完結を祝して、最終巻でムズムズしたポイントを考察してみました。
とにかくわたしが進撃の巨人という漫画に熱中し、いろいろと考えさせられた部分を列挙しているだけの記事です。それ以上でも以下でもありません。
すでに読破した方も、これから巨人ワールドに足を踏み入れようとしている方も、「あぁ…こいつ巨人がめっちゃ好きなんだな~」という温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
これからネタバレなしで進撃の巨人を楽しみたい!って方は、以下の記事をご覧になってみてください↓
読者に想像させるシーンが多い最終巻
予想していたような、そうでないような…。
諫山先生がどんな形で「進撃の巨人」を完結させるのか、ファンが大注目していたラストシーンはイラストのみで表現されていて、想像できる限りでは「歴史は繰り返される」という展開で幕を閉じました。
ラストに描かれていたエレンのお墓にもなった巨大な木は、かつてユミルが巨人の力を宿したときの木と酷似しています。
つまり物語が完結して何千年も時が経ったのちに、新らたに巨人の力を手にする人物が現れたことを指している…。
わたしたちが暮らすリアルな社会でも日々争いを繰り返している人類。
諫山先生はそれを巨人ワールドでも描いているように見えます。
そのほかにも、最終巻には深く考察したくなるシーンがいくつもありました。
以下からご紹介していきます。
①エレンが母親を殺していた?その理由は?
わたしが最終巻に初めて目を通したとき、一度読んだだけでは意味が全く掴めなかったこのシーン。
幼少期のベルトルトが怯えた表情で振り返ってます。
その後に続いている巨人の絵は、どう見ても1巻でエレンのお母さんを食い殺した場面です。
「あの日、あの時、ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかった…」
エレンが言っているあの日あの時とは、ベルトルトが初めて超大型巨人となり壁を壊した時の事です。
「…だから見逃して……に向かわせたのは…」
エレンの言葉を聞いたアルミンは驚愕の表情を浮かべています。
会話はこれだけ。
一体何のことを話しているのかじっくり振り返ってみると…。
- エレンは始祖の巨人の力を使って、巨人を操ることができる。
- 進撃の巨人は時を超える能力があるので、物語の冒頭から未来のエレンは巨人を操っていた。
- 1巻の初めに超大型巨人となって壁を破壊したベルトルトは、直後に巨人(のちにエレンの母親を食い殺したやつ)に食べられそうになっていた。
- 物語の序盤でベルトルトが死んでしまうと、アルミンが超大型巨人の能力を得ることが難しくなる。
- そこでエレンはベルトルトを食べようとした巨人を操って、見逃すように仕向けた。
結果的にお母さんが食べられてしまうことに…。
という構図がこの1ページだけで語られているんです。
とんでもないストーリーですよね…!理解したとき鳥肌が立ちました!
すべてを見据えたうえで戦い続けたエレンの心中を想像すると、しんどすぎる…。
ここで疑問がひとつ浮かびます。
「なぜお母さんを殺してまで、超大型巨人の能力をアルミンが手にしなければならなかったのか?」
お母さんを食べちゃった巨人(エレンのお父さんの元嫁ダイナ・フリッツ)がベルトルトを食べたところで、超大型巨人の能力を活用できる手立てはあったんじゃないのか?
ここからは推測ですが、エレンは自分を止められるのはアルミンしかいないと思ってたんですよね、きっと。
アルミンが超大型巨人の能力を手にすることで、どんな状況になってもエレンの意志を汲んでくれると信頼していたんじゃないでしょうか。
アルミンが最後にマーレの長官に向かってハッキリと宣言しています。
数えきれない友の死を乗り越えて、最後まで理性を保って戦い抜いたアルミン。かっこいいです。
このときに関してエレンは、兵長がアルミンを選ぶことをすでに知っていたと仮定しています。
②ジャンにミカサを託していた?
最終巻の結末として、ファンのあいだで話題になっているジャンとミカサの関係。
エレンのお墓の前に、男性に支えられて花を手向けているミカサの姿が描かれています。しかも赤ちゃんを抱っこしておる…。
この後ろ姿から連想できるのは、ミカサと親しいメンバーの中ではジャンくらいです。
訓練兵の頃からミカサに好意を寄せていた、ジャンの恋心がついに実った!と取るのが自然なのではないでしょうか。
ジャン、良かったジャーン!
すいません。言ってみたかっただけです。
本当にジャンとミカサが夫婦関係になったのか、それについては想像するしかないんですが、私が気になったのはジャンのこの一言。
全ての戦いが終わったあと、それぞれがエレンと話した内容を思い出すシーンです。
ジャンは「律儀なクソバカ野郎」と言ってますね。
さて、エレンはいったい律儀に何を伝えたんでしょう。
ジャンの家族の安否についてだったりとか、いろいろ憶測できますが…。
ラストシーンでミカサを支えている男性がジャンだったと仮定するならば、ミカサについて何かを伝えているのかも知れないなあと。妄想しちゃいました。
ジャン、良かったジャン。
③ユミルはなぜミカサを選んだのか?
最終巻ではミカリン(ミカサです)のカッコよさが爆発してましたね!
戦闘のクライマックス、エレンから「自分のことは忘れてくれ」と言われる記憶を見たミカサ。
「ごめん できない」
くぅぅ。切ない。そしかかっこいい。
こんな語彙力が無くて最強のヒロインって未だかつていましたか?好きですミカリン。
オカピも最高でした!個人的に最終巻はオカピの印象が8割です!(ウソ)
そうだよね、ミカリンは知らないよ、オカピのことなんてさ。
そしてこの超緊迫した状況でオカピをぶち込んでくる諫山先生が大好きです。
彼女のステキなところを語るのはこの辺にしておいて。
だいぶ脱線しましたが「ユミルはなんでミカサを選んだのか」について考察してみました。
これについては最終巻の中でもほとんど明言されていない部分なので、ネットでもいろんな憶測が浮かんでいます。
その中でも私が一番しっくりきた考察は以下の通り。
- 始祖ユミルはフリッツ王の事を愛していたがゆえ、酷い仕打ちを受けても逆らうことはしなかった。
- 同じように始祖の巨人の力を手にしたエレンと、その愛する相手ミカサを自分と重ね合わせてみていた。
- 愛する者のためにどういった決断をするのがベストなのか、ユミルはミカサの出す答え(終わらせてくれる人物)を求めていた。
最終的にミカサはエレンの望み通り、彼の命を絶って巨人の世界を終わらせるという結末を選択しました。
本来ならエレンもミカサも、望んでいたのはわずかな間でも穏やかに暮らすことだったのでしょう。
ここでミカサの返事が「家族」じゃなかったら、
ミカサが見た「夢(記憶?)」のような未来もあり得たのでしょう。
ここでミカサが見ている「夢」は、何度もループしている中で起こったうちの1つの結末の記憶かもしれませんね。
これはこれで感慨深いです…。
ミカサがついにエレンの首を撥ねたとき、ようやく穏やかな表情を見せているユミルの姿が描かれています。
愛する人の開放を目の当たりにできた安堵からなのか。切ない。
また違う世界線でみんなが幸せに暮らせることを願ってやまないです。
巻末のスクールカースト的な世界でね!幸せに恋愛してほしい!
④エレンはなぜ「地鳴らしを起こしたかった」のか?
「お前たちに止められる結末がわかってなくても オレはこの世のすべてを平らにしていたと思う」
なぜ?と問うアルミンに対して、
「何でかは分かんねぇけど どうしてもやりたかった」とな。
エレンの真意は何でしょう。
私が思うに、エレンは自分が死んだ後の世界に自由を求めていたんじゃないかと。
最終巻に向かうにつれ、進撃の巨人の力を手に入れたエレンには過去も未来もなく、ミカサが最終的に選択するまでのシナリオをたどるしかなくなっていきます。
地鳴らしを起こせば人類の8割をも殺してしまう結果になるのは理解していても、それでも自分が死んだ後に広がる未知の可能性を信じて、仲間が生き続ける未来の「自由」を守りたかった。
たとえ自分が殺戮者と呼ばれようと。
エレンが鏡に向かって「戦え 戦え」と自分を鼓舞していたのも、過酷すぎる未来に進むため必死だったのが伺えます。
ハンジさんに中二病をこじらせたのかと思われてましたけど。
人を殺すことが正義であってはならない。
でもエレンは自分なりに、愛する人たちのために最大限の力をもって自由を勝ち取りにいったのだと思います。
何が自由で、何が正義なのか。エレンの生き様を見て考えさせられました。
政治・戦争・差別などを盛り込んだストーリー展開が深い!
進撃の巨人全編を通して描かれてきた、現代社会とリンクしている部分も物語に深みをくわえていますよね。
冒頭でもご紹介したように、進撃の巨人の結末は「歴史は繰り返される」のが示唆されている描写で完結しています。
エレンたちの物語が完結しても新たに巨人の強大なパワーを手に入れた国が世界を支配し、争いが起るかも知れない。
逆に巨人の力を誰も傷つけることなく有効活用する未来もあるかもしれませんが。人類の今までの歴史を見ていると、平和に行き着くまでほぼ100%争いは避けられないでしょう。
また政治的な民衆の支配がはじまり、戦争や人種差別が起こり、人がたくさん死んでいく。
そしてエレンのような自由を求める青年が生まれ、アルミンのような想像力や精神力のある青年が国を動かして、ミカサのような愛に溢れる女性が世界を救う。
そして、そんな物語に感動し日々の糧にするわたしのような人間が現れる。
「この世界は残酷だ。そしてとても美しい。」
物語が完結したいま、あらためてこのミカサの言葉を思い出しました。
進撃の巨人はこの残酷で美しい世界に、今じぶんが生きていられることを感謝したくなる超大作です!
ぜひぜひ多くの人に読んで欲しい。
また1巻から読み直そう。そうしよう。
アニメファイナルシーズンも見逃せない!
2021年の秋・冬ごろにはアニメ版のファイナルシーズン(後半)が放送開始になるようで!
※動画はファイナルシーズンの前半部分のPVです。
アニメで見る進撃の巨人は戦闘シーンの迫力がものすごいうえに、声優さんの魂も乗っかって漫画とは違った感動を味わえます…!
アニメ版の完結も見届けようではありませんか。
兵長が泣くとこ、私も泣いちゃうぜきっと。
最後まで戦い抜いたキャラクターのみんな、制作陣の皆さま、これほどまでに心を揺さぶる作品を生み出してくれた諫山創先生、本当にお疲れ様でした。
感動をありがとう。
進撃の巨人に次ぐドハマりできる漫画を発見したら、また情熱的に語りたいと思います!
漫画を購入すると置き場所に困るわーって方は、格安でレンタルできる自宅配送サービスが超おすすめです。↓
最近では電子書籍で購入する方も増えてますよね。
電子書籍ならPaypayが使えるebookjapanがおすすめ。たまにまとめ買いセールもやってます。
要らなくなった漫画を自宅まで引き取りに来てくれる、超便利な買取サービスもついでにご紹介。
以下の記事では「進撃の巨人」にまつわるネタを熱く語り散らかしていますので、ご興味ある方はぜひ。