2020年が激動の1年だったワ…って方、多いのではないでしょうか。
わたしもその中のひとりでして、フリーランス2年目の殻付きのヒヨッコです。
ついにやってまいりました。目を背けていても時は止まってくれません。
そう、確定申告の時期が!
という訳で、会社を退職したのちフリーランスになった人が初回の確定申告を乗り越えました。って記事です。
わたしは数字が大の苦手で、税金関係もサッパリ分からないところからスタートしました。
そんな人でも自力で確定申告を終わらせることができたので、お困りの皆さまもきっと乗り越えられると思います。
同じ境遇の方の参考になれば嬉しいです。
会社を辞めてフリーランス、確定申告って必要なの?
まず会社を辞めた人がぶち当たる疑問って、コレだと思います。

確定申告って超めんどくさそうだし、申告しなくてもいいならぜひともしたくない…!
って思っちゃいますよね?わたしは思ってました。
結論から言うと、確定申告した方がお得です。お金が戻ってきます。
所得って勘違いしやすいんですが、所得=稼いだ金額ではありません。
所得とは、稼いだ金額から経費などを引いて残ったお金のことです。
自宅で仕事している人は、家賃や光熱費などの2~3割程度(計算の仕方による)を経費にできます。
- 会社員を辞めて、そのあと働いていない人
→確定申告しなくても罪にはならないけど、源泉徴収されている税金が戻ってこない。
- 会社員を辞めて、フリーランスとしての所得が48万円以下
→確定申告しなくても罪にはならないけど、源泉徴収されている税金が戻ってこない。
- 会社員を辞めて、フリーランスとしての所得が48万円以上ある
→確定申告必須!
※なぜ「所得48万円」がボーダーラインなのかと言うと、基礎控除額が48万円だから。基礎控除額とは、確定申告をする人ほぼ全員が所得から引ける金額のことです。
例:所得が50万円だった場合
50万ー48万(基礎控除)=2万円だけが課税所得(税金が発生する所得)となります。
さてさて急に出てきたワード「源泉徴収」。はじめは意味不明ですよね。
以下でもうちょっと詳しく解説します。
確定申告で払い過ぎた税金を取り戻せる!
そもそも確定申告とは、会社員だったときは会社が勝手に処理してくれていた税金関連の手続きを個人で作業することを指します。
- 確定申告とは・・・所得を申告すること(+取られすぎた税金があれば取り戻せる)
- 源泉徴収とは・・・報酬が発生するごとに、国が税金(所得税)を回収すること
どうやら国というのはあらかじめ税金(所得税)を先取りして、後から過不足を調整する仕組みになっているようで。
会社を年の途中で退職した場合、年末調整(税金の再計算)をしてくれる人がいません。つまり払いすぎている税金があったとしても、何もしなければ戻ってきません。
フリーランスで稼いだ額(所得)が48万円以下だった場合も、源泉徴収されているのであれば確定申告することでお金を取り戻せます。めんどいけどやっておいて損はないのです。
源泉徴収についてもっと詳しく知りたい…って方は、以下の記事が分かりやすかったので参考にしてみてください。
青色?白色?どっちにすればいい?
確定申告するのには、青色申告か白色申告どちらかを選ぶ必要があります。
どちらで申告してもいいんですが、確定申告に関する解説を見るとほぼ100%は「とにかく青色がお得だから青にしとけ」って書いてあります。
色によっての違いはさまざまな所で説明してるので、ここでは一番分かりやすい青色申告の最大のメリットをご紹介します。
それはズバリ「控除される金額が違うこと」。
白色だと控除額は0円ですが、青色で申告する場合は最大65万円も控除になります!
(上記でご紹介した基礎控除額は、青でも白でも適用されます。)
例えば所得が200万円あったとしたら、青色申告をすると200万ー65万=135万円が所得となります。
所得金額が減る=支払わなければなならない税金も減るので、節税!に繋がる訳です。
青色申告の場合は、簿記を使って帳簿付けをする必要があります。
が、めんどくさいレベルで言ったら会計ソフトを使えば白色申告とほぼ変わらないので誰もが青色にすることをおすすめしているんです。
青色申告にするには、申請書が必要
青色のほうが節税になるのね、じゃあ青色にしよう!
と思ってもすぐにはできません。なぜなら青色申告するためには申請書を提出する必要があるから。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
開業(フリーランスとして仕事をスタート)してから2カ月以内に上記申請書を提出するか、1月1日~3月31日の間に提出すれば同年は青色で申告可能です。
ちなみにわたしはそんなこと1ミリも知らなかったので、2020年分は白色で申告して、2021年度分は青色で申告できるように確定申告書と一緒に上記の申請書を提出しました。
開業届の書類は、以下のページからダウンロードできます。
もうひとつの書類「青色申告承認申請書」については、次の項目で紹介する会計ソフトで白色の申告書を作成するときに一緒に印刷できました!
以下から詳しく紹介しますね。
とりあえず1回目の確定申告は白色
わたしの場合、青色申告するのに申請があること自体を知らなかったので、、、1度目の確定申告は白色で申告しました。
使った会計ソフトは「やよいの白色申告」。

白色の申告書ならずっと無料で使えるうえに、初年度は無料で青色申告対応版にアップグレードしてくれるのです!
初心者が会計士を雇わずに確定申告をするなら青でも白でも会計ソフトは必須なので、ぜひフリーランスの方はチェックしてみてください。
いざ確定申告!
ややこしいのかなぁ…いやだなぁ…と思ってんですが、
「やよいの白色申告」の案内通りに入力していっただけでスムーズに作業が進みました。
まずはメニューの「かんたん取引入力」で経費・収入・源泉徴収額などを入力して…。

あれよあれよという間に確定申告の書類が完成していくであります。
引っかかるポイントは「なにを経費にするべきか」でしょうか。
わたしはライター業なので、情報収集に使った本などは全部経費にしました。また上記でご紹介したように、自宅で仕事をしている人は家賃・光熱費・インターネット代も「按分(あんぶん)」して経費にできます。
え、どれが経費なの?按分ってどうすんの…?ってはじめはパニックですよね。お察しします。
そんなときにわたしの心の寄りどころとなったのは以下の最強の本。
経費に関する悩みはこれで全部解決できました。
確定申告についてだけでなく、フリーランスの節税対策など分かりやすく紹介されていてほんと助かりました…。
作者様ありがとうございます。確定申告でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
前職の源泉徴収分+フリーランスで稼いだ分の申請方法は?
会社を辞めて、年の途中でフリーランスに移行した方は前の職場から「源泉徴収票」をもらっているはずです。
もしも無い場合は職場へ連絡して発行してもらいましょう。
フリーランスで得た報酬の分と合わせて申請するのってめんどくさそう…と思いがちですが、「やよいの白色申告」で意外なほどすんなりできました。
確定申告のメニューで、③まで進むと「所得の選択」が出てきます。

ここで「収支内訳書を作成した事業以外の収入がありますか?」のところで「はい」にチェックを入れて次に進むと、前職の収入&源泉徴収額を入力する項目が出てきます。

前職の職場から受け取った「源泉徴収票」に記載されている種別(種目)・支払者名・収入金額・源泉徴収額をそっくりそのまま入力します。

源泉徴収票に記載されている社会保険料も控除対象となるので、次の④所得控除の項目で「源泉徴収分」にチェックを入れて入力できます。

フリーランスになってから支払っている「国民健康保険・国民年金保険」もここで合わせて入力。
その他、生命保険に加入している場合も同様に入力できます。
青色申告承認申請書も一緒に印刷できる
収支内訳書を作成した時点で、ダウンロードするまえに以下の項目にチェックを入れておくと、一緒に「青色申告承認申請書」のデータも作成してくれます。

日付や必要項目を追記して国税庁のHPにある「開業届」と一緒に税務署に提出すれば次回からは青色で申告することができますよ!
ちなみに「やよいの白色申告」を使って確定申告書を作成すると、後日以下のような青色申告への変更を促す書類が自宅に届きます。

ご親切に「青色申告承認申請書」とその書き方の説明書付き。やよいさんって優しいのね…。
わたしは白色の確定申告書類と一緒に、
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 返信用の封筒(切手付き)
を入れて税務署へ郵送しました。
会計ソフトがあれば確定申告も怖くない!
というわけで、税金のことなんてサッパリなわたしでもなんとか2020年の確定申告をクリアできました!
フリーランス駆け出しのころは不安なことばかりで、戸惑ってしまうことも多いもの。
しかし本や会計ソフトを頼ればこなせるもんです。あぁ無事に終わってよかった…。
youtuberさんが確定申告の入力方法を手取り足取り解説してくれている動画もあるので、いろいろ手を借りながらがんばってみてくださいね。
2021年からは国税庁からも動画を配信していますね。便利な世の中ってすばらしい!
